女子に人気の東京の中学校

東京の中学受験なら!知っておきたい基礎知識

女子に人気の東京の中学校

東京での中学受験において、女子に人気の学校はどこなのでしょうか?
教育のレベルが高い、学校施設が充実している、歴史や伝統がある、進学実績が高い、制服がかわいい…学校の人気には、さまざまな理由があります。
中でも教育レベルの高さから『難関校』として女子に根強い人気を誇っているのが、『女子の御三家』である、『桜陰中学』『女子学院中学』『雙葉中学』です。
では、これらの学校はどのような学校なのでしょうか?

女子御三家は、いずれも明治から大正にかけて設立された、長い歴史と伝統のある学校です。
すべて中高一貫教育を行っており、高校での外部生募集はしていません。
これらの3校のうち、女子学院と雙葉は宗派の違いはあれど、キリスト教系のミッションスクール。女子学院はプロテスタント、雙葉はカソリックで、それぞれの宗派の違いが校風にも表れています。

女子学院の創設者は、ジュリア・カロゾロス。
日本で初めてのミッション系女学校であり、財界人や著名人のほか、幸田文や吉行理恵など、文芸の分野でも多くの卒業生が名を遺しています。

雙葉はフランスのサンモール修道会によって設立されました。
その系から現在でもフランス語が重視され、中学3年生からフランス語の授業があります。

一方、桜陰中学の母体となったのは、日本初の女子師範学校である東京女子高等師範学校。
現在の御茶ノ水女子大学です。
勤勉を旨とし、大学進学率は全国の女子高でトップで、4人に一人が東京大学に合格しています。
また、女子校には珍しく理系に強く、医学部や工学部への進学者が多いのも特徴です。

女子教育において、桜陰は良き職業人を、女子学院は良き社会人を、雙葉は良き母親を作ることを目指して創設されたと言えるかもしれません。


[執筆者] Y.K(33歳)
都内や静岡、長野などで家庭教師、塾講師をやっていました。(静岡の家庭教師)